農耕地の環境 3
その変化をいち早く察知したのは、山の草や森の草ではなく、ある一群の放浪性のある草でした。
そして作物の多くは、この放浪性のある植物群から選ばれているのです。
この点についての詳細はほかの機会にゆずります。
さて、人間が日々の生活を送っているうちに、固有の土壌環境をつくり、その土壌を占拠しやすい植物、原始的な作物が茂ったとしましょう。
その小さな空間に、今一つの生きた環境がありました。
今度は日で確かめることのできる地上の生物集団です。
具体例をあげましょう。
6月中旬、エソバクの実はほとんど熟しかけており、隣の土手にはヨモギの原にヨモギハムシがるり色に光っていました。
農地の生物群を知るため、この一角の動植物全部を調査することになりました。
その結果、エンバク畑1平方メートルの地表、地上部に、昆虫および小動物は2万2860頭、ヨモギ群落では、1万1260頭という数がでました。